妖夢修行日記、1~10


日々修行に励む魂魄妖夢のもとに八雲紫がやってきて、言った。
「修行にも相手がいたほうがいいでしょう?何人か連れてきてあげるわ」
自分の剣がひとりよがりになってもいけないし、それもいいかも、と紫の好意?を受け入れた妖夢であったが・・・
はたしてどんな人物がスキマからやってくるのか?

「妖夢修行日記・その1」

妖夢(ずいぶん小さいなあ…間合いがとりづらい…)
某マスター「娘よ、なかなかの腕前じゃのう」
妖夢(波平!?)


○月×日

 今日から紫様にスキマから手合わせの相手を呼んできていただくことになったが、
最初の相手は、背の小さい、人間や妖怪とは違う、変わった、しかし偉大な方だった。
紫様によれば、遠い宇宙の彼方から連れてきたらしい。
紫様の力には改めて驚きを禁じえない。
 その方は剣士であったが、その剣の刀身は光でできており、
その熱ですべてのものを焼き切る。さらに霊力のような不思議な力を持っており、
手を触れずに様々なものを動かすことができた。
 その方は「ジェダイマスター」という称号を持っておられ、その強さは比類がなく、
(幽々子様や紫様を除いて幻想郷の誰も太刀打ちできないのではないだろうか?)
私は、風のように飛び回るその方の動きに全くついていけなかった。
紅魔館の吸血鬼の動きなど、この方に比べればカメ同然だ。
戦う前は間合いが取りづらいとは思っていたが、全くそれ以前の問題で、
自分の力のなさをいやというほど思い知らされた。
 しかしその方は全く勝ち誇ることなく、それどころか「力」
(あちらではフォースとか言うらしい)の使い方を私にご教授くださるなど、
大変お世話になってしまった。
強さだけでなくその人柄も万人に優れており、その大きさには師匠を思い出した。
そういえばその方と師匠の名前は似ていたが、何かつながりでもあるのだろうか?

 最近はいろいろなものを斬っていたせいか、一人前に近づいたと自惚れていた。
自分がまだまだ未熟であることを気づかせてくれた紫様と、
この偉大なる小さな方に感謝しなければならない。
 次はどのような相手とまみえることになるのか、今から楽しみだ。
 紫様いきなりジェダイマスター召喚。妖夢全く太刀打ちできず完全敗北した模様。
ライトセーバーを楼観剣で受けたらどうなってしまうのか?この戦いではマスター、ライトセーバーを使うまでもなかったようですが。
妖夢は紫様にも感謝してますが、

私が「いい人」なわけねえじゃねえか・・・ククク・・・話にならねえ甘ったれ・・・
この幻想郷じゃそういうウスノロはいのいちに餌食・・・喰い物・・・


紫様、妖夢があたふたするのを観て楽しむためだけに呼んでいます。
今後どのような「モノ」を呼んでくるのか。

「妖夢修行日記・その2」

謎のアンドロイド「うきゃきゃきゃきゃきゃきゃ」
謎の先輩(セコンド)「しゃりばんくらっしゅのポーズはこうだ!」
妖夢(何…この人たち…)

○月△日

 今日、紫様が連れてきたのは得体の知れないからくり人形。
「外道照身霊波光線」とか言って目から光出すし、
「うふふふふ」とか不気味に笑いながら首取り外すし、
妖怪のほうがまだかわいいと思えるほどの変態だった。
しかも一緒についてきたメガネの人も変な人だったし。
 手合わせのほうは、からくり人形の妙なノリに惑わされまいとしたものの、
こちらの剣はひょいひょいかわすし、たまに当てても堪えないし、
向こうの攻撃も妙な構えから棒を振り回すし
(「粉砕バット」という武器らしい)、
とにかく自分のペースで戦うことができず、力を出せなかった。
もちろん負けはしなかったけど、倒すこともできず。痛み分けとなった。
幻想郷の外にはこういうものがいるとなると、
これから幻想郷にもこういったものが住み着くようになる日も
そう遠くないかもしれない。
 伊吹萃香もそうだったが、変則的な戦法を持つ相手にも
柔軟に対応できないといけないな、と思った。

 手合わせの後、このからくり人形は「炊飯器」という
電気で飯を炊く機械を取り出して、私たちにご飯を作ってくれた。
幽々子様は大喜びだった。
とても便利な機械だが、このからくり人形の電気がないと動かないらしい。
幽々子様はさかんに残念がっていた。
私のご飯はお気に召さないのかと、ちょっと悲しくなった。
 二人とも話してみると面白くていい人で(片方は人間ではないけれど)、
幽々子様はまた会いたそうにしていた。私も時たまであれば会いたいと思う。

 しかし、紫様、真面目に呼んできてくださっているのだろうか?
 紫様、この日は、学会に復讐を誓う某博士の作り出した某究極超人を召喚。
ついでにセコンドとして某センパイも連れてきた。
某アンドロイドの変則にして変態極まりない戦法に四苦八苦しながらも、何とかドローに持ち込んだ模様。
経験上、伊吹萃香戦が多少なりとも役に立ったかもしれない。ジェダイマスターの教えも役に立ったか?
それでも最初のうちは肝を潰して逃げ出しそうになったことは秘密。
戦いが終わったあとは某アンドロイドにコンセントをつないで炊飯器でご飯タイム。このアンドロイドと幽々子様はきっと意気投合したものと思われます。

紫様、妖夢がやや疑念を抱いたことを察知、次はガチの相手を呼んでくることにしました。
誰を呼んでくるのか?

念のため、元ネタはこれ
「堕落はいかん。まぬけは仕方ないが堕落だけはいかん」は座右の銘です。

「妖夢修行日記・その3」

某13課の狂戦士「ここは辺獄(リンボ)か?
面白い、地獄の悪鬼どもにあたしの剣を試してやるか」
妖夢「(居合?)誰が悪鬼だ・・・人聞きの悪いことを」
幽々子「あら、似た者同士の対決ね」
妖夢「な、何を仰るのですか幽々子様!」

○月□日

 今日の相手は日本人ながら天主教を奉ずる剣士で、
私を悪鬼呼ばわりし、問答無用で狂ったように斬りかかってきた。
彼女は居合の術を心得ており、納刀からの一瞬の斬撃で私を襲った。
 うまく誘って刀を抜かせたものの、今度は嵐のような剣で私を襲う。
さらに私の必殺の剣も、彼女はその刀で受け切ってしまった。
あれも通常の刀ではないようだ。
 彼女は人の身でありながら、一時も休むことなく向かってきた。
狂気のなせる業だろうか。私も疲れてきたが、彼女は一向に手を緩めない。
しかし、その体はどう見ても限界に達していた。
 その時紫様が現れて彼女にメガネをかけると、
彼女は人が変わったようになって剣を取り落とし、
ぺたんとその場にへたり込んでしまった。

 彼女は二重人格者ということだった。
メガネをかけている彼女は、先ほどまでの狂乱が嘘のようにおとなしかった。
彼女は、人使いの荒い上司や強引な同僚にいつも悩まされている、と
私に愚痴った。私もなんだか彼女に同情してしまった。
幽々子様が似た者同士と仰ったのはこういうことだったのだろうか?
でも・・・狂戦士のほうは、似ていないと思うのだが。
 彼女の流派は「島原抜刀流」ということだった。
修練に取り入れてみたい。

 そういえば紫様、彼女の連れの銃剣使いと銃使いは
紅魔館に置いてきたって仰っていたけど、
そちらはどうなったのだろうか・・・
 紫様、ガチの相手として選んだのは某13課所属のシスター、島原抜刀流の使い手。
紫様に二重人格の境界を弄られて狂戦士モードになり、辺獄に来たものと思って問答無用で妖夢に襲いかかる。
上の図は、「島原抜刀流・秋水」で斬りかかる寸前。抜刀しざま一瞬のうちに三発の斬撃を繰り出す技。
二人は互角の勝負を繰り広げ、妖夢の技もことごとく彼女の剣が防いだ模様。
おそらく彼女の剣も祝福儀礼が施されているので、霊に対するカウンター能力はあるだろう。
 最後はさすがに飛ばしすぎのシスターの体力が尽き、紫様が彼女の身を案じてメガネをかけ、人格を戻して試合終了となったようです。

 試合後、虫も殺せないほど優しくオドオドなイジられキャラになったシスター、
「スゲェイカス神の王国ためにガンバ!アーメン」とか言って異端殲滅に自分をこき使う上司や、
いやだって言ってるのに無理やり自分を別人格にしてチャンバラやらす同僚に毎回ひどい目にあっているんですよう、と
お茶を飲みながら妖夢と世間話。妖夢もなんとなく身につまされて意気投合、仲良くなったようです。
 幽々子様が「似た者同士」と言ったのは言いえて妙。イジられキャラかつ辻斬りだし。

 紫様、某天使の塵さんとその配下のメガネさんを紅魔館に置いてきたようなので、
そっちも某神父やレミリア様の高笑いなどでざぞ賑々しくなったことでしょう。

元ネタは、このあたりで。
彼女たちも「死の河」に突進。死ぬなよー。

「妖夢修行日記・その4」

某薔薇の騎士連隊長「これは勇ましいお嬢さんだな。おれの娘と気が合うかもしれん。
毎日石器時代の勇者や女たらしどもの相手をするのも飽きたし、
たまにはこういうのもいいかもしれんな」
妖夢(戦斧使いか…まともには組み合えないな。
でも…かっこいいお方だな…)
薔薇の騎士「おお、何と見目麗しき淑女よ!」
幽々子「あらあら~」
妖夢「こらー!」

○月☆日

 紫様が睡眠に入ってしまわれたとのことで、
今日は幽々子様が「ヴァルハラ」というところから相手を呼んできて下さった。
 変わった形の甲冑(西洋風でもないようだが)をつけ、戦斧を揮う騎士で、
その体躯に似合わず俊敏、懐に潜り込んでもうまく受け流してしまう。
前の三人(一人は人間ではないけど)はどこか普通でない相手ばっかりだったので、
初めてまともに仕合ができたような気がする。
 この方は戦いにおいては非常に礼儀正しく、立派な武士道(騎士道精神というべきか)
を身につけておられたが、ただ、ひとたび戦いを離れると非常な女好きで、
ちょっと目を離すとすぐに幽々子様に言い寄るので大変だった。
 確かに幽々子様は美しい方だけど、私にはぜんぜんかまってくれないのは・・・
確かに私は幽々子様に比べればいろんな意味でまだまだだけど・・・
娘さんがいるとのことだったので、私をそれと同じように見ていたのかもしれない。
剣術だけでなく、もっと女らしいことにも気を遣ったほうがいいんだろうか。
・・・私は何を書いているんだろう。

 紫様がグーグー寝てしまったので、今日は代わりに幽々子様がヴァルハラからひとりの戦士の魂を召喚してきました。
その武勇においても、そして女性遍歴においても名声かくれもない元「薔薇の騎士」連隊長。
あちらでも石器時代の勇者(郷里声)や金銀妖瞳の人(CV若本)などと戦っているんでしょうか。
ヴァルキューレさんたちにも言い寄っていたりするかも。
白玉楼でも性癖全開、幽々子様を甘い言葉で誘惑しまくっていたようですが、その結果については(ギャストリ

某ロリコン元帥(U.K.さん)ならば妖夢にも声がかかったかもしれn(現世斬

元ネタは、このあたりで。
昔、夏休みには毎日民放で放映していて、食い入るようにして見てた。その後小説へ。

「妖夢修行日記・その5」

妖夢(忍者って、なにこの肉のかたまりは…)
某忍ノ者高校生徒「かーみーかーぜーのー…」

・・・・・・・・・

妖夢「紫様!何ですかあの変態は!
それに幽々子様も私のドロワーズ隠したりして、こういうことだったんですね!」
紫「あら、本当にちゃんとした忍者呼びたかったのよ。
小太刀二刀流の御庭番とか。
でもああいうのってストイックなの多いから、なかなかOK出なくてねえ…」
妖夢「……(信用できない…)」
幽々子「流れというものはとても大事なものなのよ妖夢」
妖夢「流れって何ですか!」



○月$日

 紫様が起きてこられた。
今日は忍者を呼んできたとのことだったが、ただの変態だった。
いきなり風を起こして私のスカートをめくったので、
迷津慈航斬で斬り潰した。
 幽々子様は紫様と結託してドロワーズ隠していたし、
問い詰めたら幽々子様は「流れが大事」とわけのわからないことを仰るし・・・
とにかく今日はとても恥ずかしかった。もう・・・忍者はこりごりだ。
ろくな人間がいない。
 紫様、「今度はガチよ」と仰っていたけど・・・どうなるんだろう。

 起きてきた紫様、今回は忍者を呼んでくるということで、恋の呪文はスキトキメキトキスな1t2t3tデブ召喚。
彼の必殺「神風の術」に幽々子様ドロワーズ隠しというコンボも加わり、上のような有様に。
紫様プロデュースによる三位一体攻撃、成功。
 コイツ自体の戦闘力はまあたかが知れているので、怒りの妖夢に速攻斬り潰されてしまったようですが、
ギャグマンガのキャラなのでいくら斬られても大丈夫。原作のラストは蝶シリアスだったけど。
剣での勝負は妖夢の勝利も、彼にこれを決めさせてしまった時点である意味妖夢の負けと言える。

 元ネタは、このあたりで。
はいているのが縞なのは、某党派の思想に感化されてしまったため。
アニメ版は徹頭徹尾ギャグだったが、コミックではラストがえらくシリアスだった。

 こちらの勝負はすぐについてしまったので、紫様はもう一人忍者を呼んできたのですが、
その模様についてはここではちょっといろいろと差障りが。妖夢も触れたくないようなので。
どうしても知りたい方は某絵板を見t(未来永劫斬

「妖夢修行日記・その6」

某裏の武芸継承者「柳生十兵衛を破って以来、もうこの技を使うこともないと思っていたが…
見せてもらおうか、おまえの腕のほどを」
妖夢「なぜ棒を取って構えない?」
某継承者「ここは寒い。人間の体は、冷えると普段の動きができなくなるからな」
妖夢「何を!」(斬りかかる)
某継承者「…」
(石礫が飛ぶ)
妖夢「!!」


○月¢日

 紫様、「今度はガチ」との言葉に違わぬ恐ろしい相手を連れて来られた。
「柳生十兵衛を破ったことがある」と語るだけあって、全く隙のない武芸者だった。
うかつに飛び込めば「霞のつぶて」と呼ばれる石礫が飛び、
体勢を崩すと、そこへ変幻自在の「七節棍」が襲いかかってくる。
大技を繰り出せるような暇を全く与えてくれない。
ならばと庭石を背にするよう追い詰め、一瞬動きが止まったところへ冥想斬を放ったものの、
この方は七節棍をばらし、束にして頭上で防いでしまった。
この隙に懐に飛び込まれ、七節棍の連撃を浴びる。
白楼剣を抜き二刀で対応するも、よけるのが精一杯。
逆転を狙って白楼剣を投げ、相手がかわした隙に折伏無間を仕掛けたが、
至近距離からつぶてを食らって手を殺され、続く七節棍で吹き飛ばされた。
これが実戦だったら、続く一撃で頭を砕かれていただろう。
本当に強い方だった。普通の人間がここまで強くなれるものなのか・・・
 この方は、生まれたときから間引きの対象にされるなど厳しい環境におかれ、
その中を生き抜き、また戦いを重ね、さらに厳しい修練を積んでこの境地に至ったという。
その話を聞き、自分はまだまだ甘いと痛切に感じた。
もっと精進しなければ・・・

 紫様、今回は日本史上最強クラスの武芸者を召喚。
農民の子として生まれながら数奇な運命をたどり、徳川家の天下を影で支えた「裏の武芸」を極め、
あの柳生十兵衛三厳をも打ち破った男。
十兵衛を破り血○城を立ち去った後の消息は杳として知れなかったが、紫様の力により白玉楼に登場。
 彼は普通の人間だが、その恐るべき強さの前にはさしもの妖夢も歯が立たず。
手合わせ後には一緒にお茶を飲みながら彼の生い立ちを聞き、自分はまだまだ未熟、と感じたようです。
今回の勝負、一切オチなし。

 元ネタは、これ
およそ横山光輝のマンガが好きという人間で、これを読んでいない人間はどうかと思う。

「妖夢修行日記・その7」

某琉球出身剣士「こいつに勝てばメシ食えるんだって?
まだガキみてぇだが…俺より強ェかもって聞いたからにゃ、斬るしかねェな」
某超天才剣士「おまえだと、戦っているうちにこっちが餓死してしまう。俺に任せろ」
某琉球出身剣士「んだとォ!?」
某超天才剣士「やるのか?」
某琉球出身剣士「どちらが先にやるか、こいつで決めようじゃねえか」(剣を抜く)
某超天才剣士「だな。さっさと決めるとするか」(剣を抜く)
(チャンバラ開始)
妖夢「あの~・・・もしも~し?」

○月£日

 紫様、「今日も強いの連れてきたわよ」と二人の剣士を連れて来られた。
いかにも粗暴そうな下駄履いた男と、折り目正しい眼鏡の男。
ついでということで、二人の連れの女の人も来ていた。
 私に勝ったら御飯おごり、と紫様に言われていたらしく、
二人とも血相を変えて私に向かってきた。
しかし、どちらが先に私と立ち合うかということで口論になり、
いきなり剣を抜くと同士討ちを始めてしまった。
 下駄の男は少し変わった拵えの剣を揮い、
それだけでなく足技を使って切れ目のない攻撃を繰り出す。
型も何もあったものではないが、それだけに先が読めず防ぎにくい。
 しかし、眼鏡の男はこれを凄まじい速度でことごとく捌き、
さらには反撃を繰り出していく。すごい見切りと洗練された動き、
こちらは道場で相当の修練を積んだ、いやそれ以上に天性の才能を持っている。
 二人の戦いは延々と続き、私も思わず見とれてしまいそうになった。
でも私がいくら言ってもやめようとしないため、
二人が疲れてきたところへ未来永劫斬食らわせてやった。
あとは連れの女の方と一緒に御飯を食べて、お引取りいただいた。
 変な二人だったけど、彼らの技は凄かった。参考にしたいと思う。

 紫様、今回も日本最強クラスの剣士二人を召喚。
かたや琉球出身の我流剣法にブレイクダンス戦法を操る型破り剣士、
かたや柳生の手の者三人を一瞬にして斬って捨てる、名門道場きっての天才剣士。
紆余曲折あって一緒に旅をする二人(+ひまわり侍を捜し求める娘一人)だが、事あるごとにマジ斬り合いをする仲。
 妖夢の前でも、どっちが先に出てさっさとカタをつけるか、ということで速攻斬り合いになった模様。
妖夢も無視されてさすがに怒り、横合いから思いっきり必殺技ぶちかましてノックアウトさせたようです。
 妖夢がまともに立ち合っていたら・・・うーん、たぶん勝てないかも。コイツらの強さも尋常じゃないし。

 元ネタは、これ
コミック版の無茶苦茶さが好き。ロシア人がいい味出してる。

「妖夢修行日記・その8」

某仕込み三味線使い「以前、不死身の人間と云うものと戦ったことが御座いますが・・・
半人半霊ということは、普通の人間に比べて倍死に易いのでしょうか?」
妖夢「それは・・・実際に試してみられてはいかがでしょうか?」
某仕込み三味線使い「そういたしましょう。
剣を抜いたからには、たとえ童女といえども容赦はいたしませんよ」

○月\日

 紫様、今日は「女の子を連れてきたわ」と綺麗な女の方を連れてこられた。
三味線しか持っていなかったので、いったいどう戦うのか?と思ったら、
その三味線をばらして、中から三節槍?と言えばいいのか、奇妙な武器を取り出してきた。
 以前七節棍を使う方と戦ったことがあり、その時の経験を活かせば勝てる、と思ったが、
それは甘い考えだった。
 速さ、身のこなし、そして技量・・・すべてが段違いだった。
その方の武器は「春翁(はるのおきな)」というらしいが、それを水車のように回して
こちらの突きをはね帰し、斬撃もしっかりと受けられてしまう。
そしてそれと同時にその武器が生き物のように四方八方、変幻自在に襲いかかってくる。
まるで蛇のように。
 こちらは一発も当てられないうちに傷が増える一方、
そこで私は自分最速の技・未来永劫斬を放ったが、
その方は「春翁」を地面に刺すと前に跳んでこれをかわし、
向き直ろうとした私に思い切り遠心力のついた「春翁」を振り下ろした。
私は肩口から深く切り裂かれ、倒れて気を失った。
紫様はこれを見越していたのか八意永琳殿を待機させられており、
私は応急治療され、床の上で目を覚ました。まったく無様だった。
手も足も出なかった。
 生まれながらの天才、とはああいうものをいうのだろう。
修練でどこまであそこまで近づけるのかはわからない。でも、
いつかはあの方と対等に戦えるようになりたい。
 傷がひどくしばらくは動けなかったが、幽々子様が手厚い看護をして下さった。
負けたのは悔しかったが、今回はそれでよかったかな・・・と思ったり。
 ・・・でも、あの方はあれだけ強いのにあれだけ綺麗だなんて・・・不公平だ。

 紫様、今回はいくら相手を斬り刻んでも返り血を一滴も浴びないという、正真正銘無敵な生まれながらの天才女剣士を召喚。
妖夢、一太刀も浴びせることもできずに一方的に斬られ、最後は未来永劫斬もスカされて袈裟斬りにされ、
危うく「浮世絵風の絵をバックに解体」されるところでした。
紫様が永琳師匠を待機させており、すぐさま治療させた模様。
 ひどい目にあった妖夢ですが、幽々子様に優しく看護してもらって悲喜こもごもといったところ?

 彼女を見た妖夢が、
「・・・細い」「・・・白い」「私より大きい・・・」「・・・綺麗」
「ええ そりゃ そりゃあね こんなのに比べたら 単なるガキンチョよ 私なんか!(現時点では)」
と劣等感に苛まれたかは定かではn(迷津慈航斬

 元ネタは、これ
主人公を苦もなく解体寸前にし、その最終的な敵である統主様ですら「自分ではとても彼女にかなわない」と認めている史上最強脇役。

「妖夢修行日記・その9」

紫「今日はジャンケン勝負よ」
妖夢「は?ジャンケンですか?」
紫「何よその目は。ジャンケンといって馬鹿にしてはいけないわ。
“この勝負、運否天賦じゃない…おそらくは愚図が堕ちていく…
勝つのは知略走り他人出し抜ける者…”
という、それはそれはシビアな駆け引きの場なのよ」
妖夢「は、はあ…」

謎の龍にさらわれた某少女「えっと…パーです。私の勝ち…ですね」
妖夢「そ、そんな…負けた…」
幽々子「妖夢~、脱ぎなさ~い」
妖夢「脱げって、そんな、もう、下しか…」
紫「ルールはルールよ。それにしても、さすが野球拳の達人ねえ」
謎の龍にさらわれた某少女「な、何でそうなってるんですか!」
萃香「おーら、覚悟決めてスパッといってまえ~!半霊で隠すな~!」
妖夢「何でお前まで!」

○月@日

 紫様、今日は「ジャンケン勝負」ということで一人の娘を連れて来られた。
・・・・・そうしたら、負けたら服を脱ぐという「野球拳」とかいうことになっていた。
私も三回勝ったけど、娘のほうはそれ以上に勝って、私は・・・・
紫様も、前回があれでまだ私が本調子でないことを気遣われたのかもしれないけれど。
嬉しそうに「もう傷は治ったのね」って私の体を撫で回すし・・・
それはともかく、萃香まで来てるしいったい何事かと思っていたら、
紫様は、「最近萃香は遊んでばっかりで体がなまってそうだから、
ちょっとここで鍛え直してやろうと思ったの」と仰った。
そして、また凄い剣士の方を呼んで来られたのだ。

 前回の戦いで解体寸前の重傷を負ってしまった妖夢、傷が癒えた頃に紫様が一人の少女を連れてきて、
妖夢の息抜きのためか単に自分たちが見て喜ぶためか、ジャンケン勝負とか言って野球拳勝負に引き込んだ。
まだ駆け引きに疎い妖夢、「悪運のグー」で散華した模様。
でも○絵さんに斬られた傷は傷跡もなく快癒しているようで、何より。
さすが永琳師匠。紫様も嬉しく思っているようです。
でもわけもわからず連れてこられたこの娘は災難。
なぜか萃香を連れて来ていましたが、これは最近宴会したり博麗神社でぐやーとなったりしている彼女をまた鍛え直すためとか。
紫様が召喚した相手とは・・・

 元ネタは、これ
1986年12月発売なので、これがすぐに理解できる下限年齢は23歳辺りがボーダーラインらしい(*これ書いた時点で)。
数年前にこれを実現したFlashが作成された。
素敵だ やはり人間は素晴らしい(某旦那)
今でもここらへん検索すればできるかもしれないぞ。もっとも、当時を知る人間でないと高揚感を得られないかもしれない。
・・・・・しかし何でこんなことを思いついたのか→わし。

「妖夢修行日記・その10」

紫「そうそう、萃香も見てばかりじゃ面白くないでしょうから、あなたのために一人呼んできたわ」
萃香「へ~?面白そうね」

某ボス「俺のハートに燃える火は、悪人どもには地獄の業火!」
萃香「ちょっ、待っ、何かすごーくガチそうなの来たんだけどっ!」
妖夢「当たり前だ。私が今までどれだけ苦労してきたか、思い知れ」
萃香「タッチ、庭師タッチ!」
妖夢「だが断る。おまえが斬られてからなら相手してやる」
某ボス「百鬼夜行をぶった斬る!」
萃香「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」

○月@日

 紫様は萃香のために仮面の剣士を呼んでこられた。
かっこいい前口上とともに萃香を追い回し、
窮してミッシング巨大化した萃香も必殺技一閃で斬り捨てた。
 私も手合わせしてみたくなり、幽々子様や紫様は止めて下さったものの、
無理を言って剣を交えてもらった。
 この方の剣は重かった。物理的なものではなく、
「何か、あるいは誰かを守る」という使命感を持った、とても重い剣だった。
手合わせの後にいろいろ話を伺ったが、
この方は地球を宇宙からの犯罪者から守るために働く機関の長ということだった。
ただ強いだけでなく包容力もあり、このような方の下で働ける人はうらやましい、と思った。
・・・でも、幽々子様がこの方と比べてどうということではない。
私の主君は幽々子様ただ一人であり、
私も幽々子様を護るための剣を早く身につけたい、と強く思った。

 この方の素顔を見たかったが、この方も仕事が忙しいのか、さっさと帰られてしまった。
紫様によれば、「ツッコまれるのがいやなのよ」ということだったが、
いったいどういうことだろう。
 萃香のほうは、あの方が充分手加減しておられたこともあり、
しばらく寝ているとと元通りになった。鬼は回復力が速い。
私の普段の修行についてえらく同情されてしまったが、
別にこれは苦行ではないし、いくらでも強い方を呼んできてほしいくらいだ、と言ったら、
感心されてしまった。
こいつも最近は博麗神社でだべっていることが多いそうだし、
紫様の言うとおりもっと鍛え直したほうがいいのでは、と思う。夏だし。

 紫様の呼んできたのは、地球の平和を守る某ボス、百鬼夜行をぶった斬るお方。
萃香、ひとたまりもなくぶった斬られた模様。
通常ならデリート許可がないと揮えない剣ですが・・・紫様、S.P.D.と話をつけたんでしょうか?だとしたらすごい。
つってもジェダイマスター呼んだ紫様なら朝飯前という感じも。
夏になったし、萃香も鬼なら「鍛える夏」にしないと。
 怪我明けの妖夢も無理を言って対戦し、「人を護るための剣」というものについて学んだようです。
これで、とりあえず何でもかんでも斬って回る辻斬り稼業からは足を洗う、かも。
 某ボス、変身を解いたら100パーセント鼻についてツッコまれるので、変身を解かずにそのまま帰ったみたいですね。
妖夢はボスのこと、人間だと思っているようです。実際は犬ですが。

 元ネタは、言うまでもない感じもするが、これ。理想の上司ですね。

妖夢と萃香の身長差つけすぎた。妖夢=やや低、萃香=低のイメージだったけど、これだと妖夢が霊夢クラスの身長だ。

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